キャノーラ油とは?健康にいいの?サラダ油との違いとは?

【公開日】2021年03月18日,【更新日】2021年03月18日

健康油ブールが訪れる前はサラダ油が一般的に家庭で使われていましたね。サラダ油=キャノーラ油と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、サラダ油とキャノーラ油は違うものだと知っていますか?

そんなキャノーラ油ですが、そもそもどんな油なのでしょうか。身近な油だけど実はあまり知らない油。

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キャノーラ油とは?【基本情報】

そもそもキャノーラ油とはサラダ油です。NISSIN OILLIOのお客様相談窓口でもキャノーラ油はサラダ油ですか?という質問に対して「キャノーラ油はサラダ油です。精製の度合いを高めた良質の食用油のことを「サラダ油」といいます。」と回答されています。

しかし、なぜ2つの名前が存在するのでしょう。

キャノーラ油とサラダ油の違いとは?

昔からあるサラダ油は菜種や大豆などを原料に精製されたクッキングオイルの総称です。しかし、キャノーラ油というのは苦み成分を軽減させるためにカナダが品種改良して作ったものがキャノーラ油です。

つまり、元々の菜種油は苦み成分が入っていますが、それを品種改良したものをキャノーラ油というようになりました。

キャノーラ油の特性↓

  • さらさらっと軽い風味
  • カナダが品種改良して作った油
  • 油っこくない

キャノーラ油って健康にいいの?

健康維持のために良質な油を摂取しろとよく聞きますが、実際に良質な油って何なのでしょう。オリーブオイルやごま油など体に良いと評される油が注目を浴び、サラダ油が体に悪いといった印象を持たつようになった方も多いのではないでしょうか。

私も特に知識がないにもかかわらず体に悪いと思い込んで、キャノーラ油などのサラダ油を使わないようにしていました。

しかし、キャノーラ油のパッケージには『コレステロールゼロ』や『油の酸化をカット』などの表記があって自分の固定概念でキャノーラ油を摂取しないようにしているのではと最近疑うようになったんですよね。

というのもこの間の健康診断で中性脂肪値が低くて基準値以下だったので油を極端に摂取しないように自分をマインドコントロールしすぎていたのではと反省したのと食事を見直そうと思ったのがきっかけです。

体に悪い油って何?

一般的に体に悪い油と世間で話題になっているものがトランス脂肪酸という不飽和脂肪酸です。過剰摂取によって血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)濃度が高まり心筋梗塞や冠動脈疾患などのリスクを高める可能性があるとして国際的にも注目されている脂肪酸です。

キャノーラ油が体に悪い印象があるのはこのトランス脂肪酸によるもの?

このトランス脂肪酸の含有量がオリーブオイルなどの他の油よりも多いためにサラダ油=悪者みないなレッテルが貼られるようになってしまったんですよね。

NISSHIN OILLIOの油に関するQ&Aではトランス脂肪酸の含有量を記載されています。

商品名含有量(g/商品100g
日清サラダ油1.2
日清キャノーラ油0.8
ヘルシーリセッタ0.8
日清こめ油0.3
日清アマニ油0.3
ボスコエキストラバージンオリーブオイル0.1未満
日清ヘルシーごま香油0.6

参考:トランス脂肪酸の分析値 (2020年9月現在)

これを見るとオリーブオイルやこめ油、アマニ油などに比べてキャノーラ油やサラダ油のトランス脂肪酸含有量が多いことがわかります。

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日本人は過剰に気にしなくていい?

そもそもこの脂肪酸が注目を浴びたのはアメリカなどの諸外国で、その理由は彼らの油の摂取量があまりにも多かったためです。食品安全委員会『新開発食品評価書 食品に含まれるトランス脂肪酸』によると、アメリカでは「1999年以前のトランス脂肪酸平均摂取量は5.3g/日(平均摂取エネルギー比2.6%)であった」とあります。

一方、平成18年度(2006年)の食品安全委員会調査では日本人一人当たりのトランス脂肪酸摂取推定量は「平均0.7g(エネルギー比0.3%)」となっています。また、「1999年以前のエネルギー比は0.7%」となっています。

WHOでは、心血管系疾患のリスクを低減し、健康を増進するための目標として、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー比1%未満に抑えるよう提示しています。

つまり、アメリカに比べてもわかるように日本人の平均摂取量は1999年以前も2000年以降もWHOが定める規定よりも低いため過剰に摂取量を抑える必要があるわけではないということです。

もちろん摂取のし過ぎは良くないとは思いますが、過剰に気にすることはないということになるでしょう。日本人が気にすべきなのは油の摂取量よりも恐らく塩分摂取量なのではないでしょうか。

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まとめ・感想

サラダ油の利点はコスパだと思います。たくさんの量の油が安価で購入できるので揚げ物を作るときなどに重宝されています。

日本人でももちろん普段からマーガリンや脂っこい食事ばかりしている方はトランス脂肪酸の摂取量に気を付ける必要があると思いますが、平均的にみて日本人のトランス脂肪酸の摂取量はWHOが定める基準以下になっていますので、極端に控える必要はないのはないかというのが私の結論です。

今までキャノーラ油を避けて調理していましたが、自分の中性脂肪が極端に低くなってしまったということもあるので、今後はキャノーラ油も適度に使っていこうかなと思います。お財布に優しいですしね。

しかし、どんな栄養も摂りすぎにはくれぐれも注意したいですね。

 

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