『林修の今でしょ』(テレビ朝日)では健康長寿が食べている油を特集されていました。心臓、血管、肝臓を老けさせない油としてランキング形式で紹介していました。
2位にランクされたのが肝臓を活性化させるという『ごま油』。ではごま油の何がすごいのでしょうか。どのように摂取すれば栄養をきちんと摂取できるのでしょうか。
スポンサーリンクごま油の効能・効果
世界三大美女クレオパトラも美容と健康のために愛用していたという『ごま油』。日本では灯りをつけるときなどに使われており、食用として普及したのは大正時代です。
肝臓を活性化してくれる
徳島大学循環器内科教授 佐田政隆先生は、『ごま油の原料はごまです。そのごまにはどのような栄養素があるのでしょうか。この小さな1粒のごまの中に健康長寿に欠かせない成分が入っています。その栄養素というのが『セサミン』です。』
ごま油のセサミンには肝臓を活性化させるパワーがあります。セサミンという物質が一番パワーを発揮するのは肝臓です。肝臓は年齢とともに老化していきますが、その老化を遅らせてくれるのが野菜や魚のビタミンも効果的です。しかしビタミンなどはほぼ胃で消化されてしまいます。そのため、肝臓まで栄養素を届けることはできません。
ごまのセサミンは直接肝臓まで届きます。胃腸で分解されないという特徴があるためです。
肝臓には食事から摂った栄養をエネルギーへと変え体内に送る『代謝』という働きがありますが、セサミンはこの機能を手助けしてくれるため肝臓がより活発化します。
※麦や米のセサミンは精米すると取り除かれるため、精米のなかには入っていないといわれています。玄米には入っています。
お酒と相性がいい
お酒は肝臓に悪いとよく言われていますがごま油とお酒を一緒に摂ることでれます。ごま油のセサミンが肝機能を保護してくれます。
肝臓にはもともとアルコールを解毒する酵素がありますが、年齢とともにだんだん減ってきます。ごま油に含まれるセサミンは分解酵素を増やし解毒作用を助けてくれる働きがあります。
そのためごま油の入ったナムル、レバニラ、キムチなどを一緒に食べるがお勧めです。
二日酔い対策にも?
二日酔いの時に体内に残ったアルコールの(アセトアルデヒドという成分)分解を助けてくれるのがセサミンに期待できます。
二日酔いにはごま油を使った餃子を摂取するとよいといいます。
美肌効果
セサミンを摂取することで皮膚の温度と皮膚の血流量がアップするといわれています。皮膚の表面の血行や血流がよくなり老化を予防してくれる働きが期待できるといいます。
ごま油の効果的な食べ方?
直接ごまを摂るのとごま油ではどちらが効果的?
ごま自体も体に良いとよく言われますが、ごま油とごまを食べるのではどちらの方が効果的なのでしょうか。
実は『ごま(そのまま)』を食べることはあまり意味がないといわれています。その理由は、ごまそのものを食べますと、ごまは硬い殻があるため、ほぼ消化されずに排出されてしまいます。
そのため、すりごまにしたりごま油から摂取することで栄養がとれるといいます。
スプーン1杯のごま油にはどれくらいの栄養素が?
大匙1杯のごま油にはごま何粒分使われているでしょうか。答えは5000粒です。大体コーヒーカップ1杯くらいに値します。そしてごま1粒のセサミンは約1%しか入っていません。
そのため、ごま油からセサミンを摂取することが効率的であるといえます。
ごま油の1日の摂取量は?
ごま油の1日の摂取量は小さじ1杯です。体にいいから。味が美味しいからついつい多く摂取しがちになってしまいますが、とりすぎには要注意。
スポンサーリンクごま油の効果的な調理法とは?
長寿が食べているごま油料理
- ごはんを炊くときにごま油を入れて炊く
- おにぎりを作るときにお水ではなく、ごま油を手に塗って丸めていく
- お味噌汁にいれる
- 豆腐にかける
- ラーメンにかける
- アジの開きにかける
とにかく何にでもごま油をかけるというのが長寿が行っている健康法・ごま油調理法のようです。お酒を飲む方はおつまみにごま油を垂らすでけでいいので簡単ですね。
また、ごはんは普通に食べるとブドウ糖が吸収されますので血糖値が上がります。しかし、ごま油でコーティングすることによって吸収が遅くなり血糖値の上昇を緩やかにすることができるといいます。
効果的な調理法とは?
肝機能を活性化させるのにお勧めのレシピはきんぴらごぼう。
二日酔いに効果的なレシピはレバニラ。
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まとめ
いかがでしたか。ごまの栄養素『セサミン』は知っていてごまを普段からたくさん摂取されていた方も多いと思いますが、流石にコーヒーカップ1杯分もごまは食べていなかったのではないでしょうか。効率的かつ簡単にごまの栄養素を摂取できるごま油。これから重宝していきたい油ですね。
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