健康油のブームで様々な油が市場に出回るようになりました。
普段からお米を主食にする私たち日本人にとっては米を原料としている米油に興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
健康効果の期待できる油を摂取するのであればその効果や栄養成分を知って購入したいですよね。この記事ではこめ油とは何なのか、栄養成分やその効能に対する疑問を解消していけたらと思います。
スポンサーリンクこめ油とは?【基本情報】
- お米から抽出される油
- ビタミンEなどの栄養素が豊富
- 揚げ物がカラッと揚がると評判(加熱してもドロドロになりにくい)
- 炒め物や煮物などどんな料理にも適している
- 油汚れの原因となる油の酸化を防ぐ(強い抗酸化成分が防いでくれる)
こめ油はその名前から『お米』を原料にしていると思いますよね。確かにお米を使用しているのですが、実はお米の一部しか使っていません。
そのある一部とは米ぬかです。米ぬかには油分が含まれている為こちらから油を抽出することができます。
確かに米ぬかを手で触ったりこねたりすると少し油を感じることがありますよね。
ちなみに米ぬかとは玄米の表面を削って白米に精米するときにできる副産物です。
米ぬかの凄いところはその栄養素にあります。お米の栄養の約90%がこの米ぬかに含まれていると言われています。
玄米の方が精米よりも栄養価が高いと言われますが、米ぬかと玄米の栄養素の差はあるのでしょうか?
精米、玄米、米ぬかの栄養比較
文部科学省の食品データベースで栄養素(100gあたり)を調べてみたところ、基本的な栄養は米ぬかがダントツに多く含まれていることがわかります。米ぬか1位、玄米2位そして精米が3位です。
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
気になるビタミン類や食物繊維の量はこんな感じです。食物繊維やビタミンに関しても米ぬかに多く含まれることがわかります。
原理的に米ぬかは玄米の表面を削った部分なので玄米のまま食べれば米ぬかも含まれていることになる為、栄養素は同じになると思いましたが、意外にも違がったので驚きました。削ることによって栄養素が増えるのでしょうか。これは本当に謎です。
そして一番気になるのがこめ油の栄養素です。データを見るとほとんどの項目で0と記載されています。。。。w
米ぬかから抽出されているので米ぬかと同等の栄養が摂取できるのかと思いきやそうもいかないようです。(泣)
しかし、こめ油により多く含まれる栄養成分があります。それは、ビタミンE(α-、β-、γ-及びδ-トコフェロール)とビタミンKです。
カリウム、カルシウムなどの基本的な栄養や食物繊維などは米ぬかがより多く含みますが、ビタミンEとKに関してはこめ油がこの4項目の中でダントツトップです。
スポンサーリンクこめ油は美肌効果が期待できる?
つまり、こめ油から期待できる健康効果というのは米ぬかや玄米、精米から期待できる健康効果とは異なるものになってきます。
それではこめ油から期待できる健康効果とはどのようなものなのでしょうか。
2021/2/9に放送されたテレビ番組『林修の今でしょ!講座』で「トコトリエノールとy-オリザノールの2つの成分が豊富に含まれています。この2つの成分が肌トラブルに効果が期待できる」と話されていました。
また番組内では、「こめ油にはビタミンEの一種であるトコトリエノールが45㎎(100gあたり)、y-オリザノールは100㎎(100gあたり)含まれる(資料提供:ボーソー油脂)」とこめ油には抗酸化力の強いこの2つの成分が肌トラブルの改善に期待が出来ると解説されていました。
そもそも抗酸化作用というのは体の中に入ると血液循環が良くなります。
番組内では、「トコトリエノールはビタミンと同じグループに入りますが、飲むと抗酸化物質が活性酵素を退治して血流を改善してくれます。そうすると栄養を運んでくれますので内側から皮膚を綺麗にしてくれる」とトコトリエノールの凄さを紹介されていました。
抗酸化作用は体内の毒素を排出するという機能は知っていましたが、血液の流れを綺麗にする結果肌の新陳代謝も向上させてくれるとは知りませんでした!これは嬉しいですね~。新型コロナウイルスでマスクをする習慣が当たり前になり、肌トラブルも増えているかと思います。肌は内側から綺麗に保つというのも大切なご時世です。そんな時に摂りたい栄養素ですね。
関連記事
- えごま油の効能が凄い!加熱しても大丈夫?簡単アレンジレシピとは?
- ごま油の効能!効果的な食べ方や二日酔いに効果的なレシピとは?
- ごま油の効能!肝臓を元気にするゴマリグナンがたっぷり?
- オリーブオイルの効能!効果的な食べ方や選び方!加熱OK!?
- アマニオイルとはどんな油?使い方や1日の摂取目安を紹介!
こめ油・まとめ
- こめ油は米の一部である米ぬかからできている
- こめ油は米ぬかや玄米と栄養成分が全く同じわけではない
- こめ油はビタミンEが豊富
- トコトリエノールとy-オリザノールの強い抗酸化作用が肌トラブルの改善に期待できる
- こめ油は加熱しても油の酸化を防ぐ
スポンサーリンク