アマニオイルとはどんな油?使い方や1日の摂取目安を紹介!

【公開日】2021年03月03日,【更新日】2021年03月11日

アマニオイルは健康にいいというのは知っているけど実際どんな油でどんな性質や効能があるのか詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。

世間がこれだけ注目する油「アマニオイル」について、効能やその栄養をより効率よく摂取する使い方などを調べてまとめてみました。

スポンサーリンク

アマニ油とは?どんな油なの?

  • 肉・魚・野菜など食材や料理にそのままかけて楽しむ油
  • 生で食べられる油
  • 亜麻という植物の種を絞り油を抽出したもの
  • オメガ3が豊富に含まれることで有名(オメガ3はn-3脂肪酸とも呼ばれα-リノレン酸やEPA,DHAなどを含む脂肪酸)
  • かける油ブームが到来し、かけて食べることができるアマニ油は市場規模が拡大。需要が高まった
  • 熱に弱く酸化しやすい

オメガ3(n-3脂肪酸)の効能とは?

血液や脳の働き

オメガ3( n‒3系脂肪酸)は食用調理油由来のα‒リノレン酸と魚介由来で現在注目されているEPAやDHAなどが含まれます。それら成分を含むオメガ3は血管や脳の働きにいいという研究報告が多数されています。

厚生労働省の脂質では「n‒3系脂肪酸は、血中中性脂肪値の低下、不整脈の発生防止、血管内皮
細胞の機能改善、血栓生成防止作用等いろいろな生理作用を介して生活習慣病の予防効果を示す。
」と記載されています。

つまり、血液に健康効果をもたらし働きかけて生活習慣病予防に効果があると考えられているということです。

しかし、厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』eJIMの海外の情報では「アマニ製品のコレステロール値低下に関する研究結果には、結論の一致がみられていません。2009年の臨床研究のレビューでは、閉経後の女性や初期コレステロール濃度が高い人において、コレステロール低下の効果がより現れやすいことが明らかになりました。」とも記載されています。

様々な研究が行われる中で血液や脳に与える健康効果が報告され始めていますが、一致した結論はまだでていないということなのでしょう。また、eJIMの中の海外の情報ページに記載されていますので国際的に一致した結論が出ていないということなのかもしれません。

また、eJIMのページ『オメガ3脂肪酸について知っておくべき7つのこと』では「オメガ3脂肪酸と脳および眼の疾患に関する研究が進行中ですが、このような疾患に対するオメガ3脂肪酸の効果を結論づける根拠は十分ではありません。」とありますので、脳に関してはまだ根拠のない情報のようですね。

免疫との関係

近年の研究では人間の免疫にも関係があることがわかってきています。

免疫細胞がどういう働きをするかというと、ウイルスや細菌が体内に入ってくるとやっつけるために免疫細胞が活性化します。やっつけてくれることはとても大切なことなのですが、食生活の乱れなどが原因で免疫細胞が暴走し、免疫の過剰反応でアレルギーや高熱がでたりしたりします。

2021/2/9に放送されたテレビ番組『林修の今でしょ!講座』では油博士の守口徹教授が

亜麻仁油に含まれるオメガ3は免疫細胞の暴走を抑えて正しく働かせる。暴走させないように警戒してくれるのがオメガ3。

亜麻仁油に豊富なオメガ3と免疫の関係を解説されていました。このご時世免疫力は常に保っていたいところ。簡単に摂取できるアマニから免疫細胞を正常に保っていたいですね。

スポンサーリンク

1日の摂取目安

『林修の今でしょ!講座』にで守口先生は「オメガ3をとるなら厚生労働省がいっているのは1日小さじ1杯程度」と話されていました。

また、NISSIN OILLIOのお客様窓口の回答でも「日清アマニ油は、小さじ1杯(4.6g)で、1日分のオメガ3を摂取できます。」と記載されています。

そもそも、厚生労働省の策定したオメガ3(n-3 系脂肪酸)の食事摂取基準は下記です。

n-3 系脂肪酸の食事摂取基準(g/日)

性別男性女性
年齢等目安量目安量
18~29歳2.01.6
30~49歳2.11.6
50~69歳2.42.0
70歳以上2.21.9
妊婦1.8
授乳婦1.8

参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」n-3系脂肪酸(オメガ3)の食事摂取基準(g/日)

ちなみに、これら目安量をアジやサケなどの魚から摂取しようとすると、2~3匹程度食べる必要があります。

しかし、NISSIN OILLIOさんの回答でもあるようにアマニ油であれば1日こさじ1杯で1日分のオメガ3が摂取できるというのです!たくさん食べる必要もなく料理にちょい足し程度でかけるだけなので本当に簡単に摂取することができます。

アマニ油の使い方

アマニ油の弱点でもありほとんど全ての油に共通することでもありますが、油の品質を劣化させる天敵がいます。

それは、、、、『酸素』です。

油は酸素に触れると酸化していしまいます。そうすると味が劣化したり匂いも変わってきます。また油に含まれる栄養素も変わってくると言われています。

つまり、酸化させないように保存することが大切です。また、日清アマニ油のパッケージのように外から酸素が入らないようにされているものを使用することも大切ですね。

使い方

  • ヨーグルト、キムチなど乳酸菌を豊富に含む食材にかけて食べる(免疫力アップになる組み合わせ)
  • 加熱料理に使わずサラダなどにかけて生のまま摂取する(アマニ油の栄養を損ないづらい食べ方)
  • 納豆にかけて食べる。(納豆は乳酸菌をエサに腸内環境を整えてくれるのでキムチ納豆にしてアマニ油をかけるとより良い)

関連記事

いかがでしたか。アマニ油に関する様々な研究報告がされ、健康に良いことがわかってきていますが、国際的にはまだ一致した結論が出ていないというのも面白い話です。

どんな食べ物でもいえることですが、健康だからよいとこだわりすぎたり過剰に摂取すると逆に体に悪影響を与えることもあります。

アマニ油を摂取し始めてから体の調子が良くなったという方は体との相性が良いということです。そうゆう方は摂取基準をきちんと守って日頃から摂取していくと良いのかもしれませんね。自分の体と向き合って適度に摂取していきたいものです。

スポンサーリンク

関連記事