スマホによる視力低下が増加している?目の負担を減らす対策とは?

【公開日】2019年09月18日,【更新日】2019年09月18日

2019/9/17に放送されたテレビ朝日系テレビ番組『林修の今でしょ!講座』ではスマホ目に関して特集。スマホによる視力低下が最近問題視されています。目が衰えることで将来認知症になるリスクが上がる可能性も?スマホとうまく付き合うことで目の負担を減らしていきましょう。その正しい使い方とは?

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スマホ目とは?視力低下が増加している?

スマホ目とは、スマホを使うことが一般的になってきた今だからこそ起こる現代病です。スマホの何が目に悪影響を及ぼしているかといると、その近さ、そして継続的に見ていることにあります。テレビやパソコンはある程度一定の距離を置いて使用しますが、スマホを使う時は目との距離がかなり近くなりがちです。それが問題なのです。

人間の目が遠くを見ている時、目にある水晶体が平らな状態でピントを合わせています。しかしスマホの画面のように近くのものを見ようとするとその水晶体が丸くなってピントを合わせます。

その時毛様体筋という目の筋肉が使われるのですが、長時間水晶体が丸くなっている状態が続くと筋肉が固まり一時的な近視になってしまいます

目を休めれば元に戻りますが、継続的にスマホやパソコンを見ることで起こる視力低下が問題になっています。

スマホによる視力低下の増加

文部科学省の2018年学校保健統計調査によると、「視力1.0未満の割合が小学生で34%高校生で67%」と若くても多数の方が視力1.0ない状態になっているというのです。

1979年から39年間統計をとって過去最低の視力となり近視の方が増えているといいます。

2016年に海外で発表された研究結果では、2050年には世界の人口の半分50億人が近視になるとオーストラリアの研究機関が予測しているといいます。

参考:林修の今でしょ!講座

文明が発達し、スマホを使うことが一般的になってきた現代の人間が抱える健康被害ということですね。スマホの便利さをどうしても優先してしまうため、目への負担は考えていない方も多いかと思います。しかし使い方を工夫することで眼への負担を軽減することが出来ます。

目が老化すると?

認知症のリスクが上がる?

目が老化すると認知症のリスクが上がると言われています。深作眼科院長の深作秀春先生は「ものが見えないということは(目から入る情報は8~9割といわれています。※研究によって違います)、その情報が消えてしまうことになります。脳は主に目からの電気信号で情報が解析されている為、目が衰えることが認知症に繋がる」と解説されていました。

私の祖母が認知症を患っていますが、片目が一切見えない状態で白内障になっていることを診断されています。目と認知症の関係は深いことがわかります。奈良県立医科大学によると「白内障など目の障害がある人は認知症のリスクが2倍あがる」という報告もあるようです。目を健康に保つことが将来認知症のリスクを減らしてくれる可能性があるということですね。

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スマホによる目の負担を軽減する方法・対策とは?

『林修の今でしょ!講座』では深作眼科院長の深作秀春先生が「スマホを使う時は10分に1度5秒間、5m以上先の時計やカレンダーをぼんやり見るようにしましょう。これをすることで目の緊張を緩めることが出来るのでスマホ目予防に役立つといいます」と解説されていました。

時計やカレンダーなど適切なものがない場合は天井を見上げてぼんやり見ることも良いといいます。スマホを使っている時は集中してしまってどれだけ時間が経過したか忘れがちですが、10分に1度目の筋肉を緩めてあげることを頭の隅に入れておきましょう。

目を守る!スマホの正しい使い方とは?

  • スマホを使う時は目の高さより下で操作するようにしましょう。

スマホを見るときに目の高さより上にしてみると、目を見開いた状態になります。そうするとまばたきが減るのでドライアイの要因になりかねません。下をみると目を覆いますし涙も出やすいので負担は軽減されます。

  • スマホとの最低でも距離は30㎝以上で使用しましょう。

離せて見えるのであれば離してみる方が良いですが、文字が見えなくなってしまうので距離は30㎝程度で。

  • 歩きスマホや動いている状態よりも静止した状態で使用しましょう。

歩きスマホ自体マナー上よくありませんが、体を動かしながらスマホを使う機会も多いですよね。体が動いている分目もその情報を追いかけますのでドライアイの原因に繋がることもあるといいます。出来る限り静止した状態で使用するようにしましょう。

  • スマホの明るさは少し抑えるようにしましょう。

LEDの光は波長が短いのが特徴です。この波長が短いと目の奥まで届いて網膜を傷つける可能性があります。スマホは光量は少ないですが、近くで見る分影響は大きいので注意が必要です。

白い画面を見て、少し明るすぎると感じる時は明るさを調整しましょう。明るさの目安は白い紙と同じ色合いになるくらいがベストです。

まとめ&感想

いかがでしたか。日頃からスマホの使い方を意識的に改善して将来認知症になるリスクを軽減していきたいですね。何よりも若いころから視力が低下してしまうとコンタクトレンズを定期的に購入しなければいけないので、目への負担はもちろんのこと、お財布にも優しくありません。日頃から健康的に目を保つことを心がけてみてはいかがでしょうか。

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