魚の骨が喉に刺さった時の正しい対処法!ごはんを飲み込むのはダメ?

【公開日】2019年09月19日,【更新日】2019年09月19日

2019/9/19に放送されたテレビ東京系テレビ番組『主治医が見つかる診療所』では、焼き鮭などを食べた時に誤って骨を飲み込んでしまうと、小腸の壁に穴が開く病気:小腸穿孔(せんこう)になる可能性があることを紹介されていました。

魚の骨が喉に刺さったときの正しい対処法は一般的に知られている『ごはんを思いっきり飲み込む』ではありません。内臓・器官をなるべく傷つけない正しい骨の取り方とは?

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魚の骨が喉に刺ささることによって引き起る病気?

魚の骨が喉にささることで引き起る病気は、小腸の壁に穴が開く病気:小腸穿孔(せんこう)です。この病気は魚の骨などが喉につかえてそのまま思いっきり飲み込んだ際に起こる病気です。小腸まで流れてきた骨は小腸の運動の影響で壁に穴を作ってしまい、消化液や食べ物が腸の外へ流れ出て激痛を伴う病気です。この穴が自然に治ることはほぼないので、一度穴があいてしまうとばい菌や毒素が体内に広がり命を失ってしまう危険性もあると考えられていますので一刻も早い手術が必要です。

消化器内科藤谷和正医師は「早食いの方はあまり噛まないので通常なら骨を仮に口にいれたとしても、噛み砕いたりして小さくなって胃に入れば大丈夫なのですが、胃の中は大きな袋なので刺さらずに通過しますが、小腸とかに入るとどこかでつかえて壁に刺さる」と骨が小腸の壁にささるメカニズムを解説されていました。

あまりに大きい骨は消化しきれず胃を通過して小腸に壁にささります。すると腸が消火活動で動いたことで骨が上下に貫通。考えただけでも恐ろしいですよね。これは魚の骨だけでなく、消化することができない、薬の包装シートの部分を誤って飲み込んでしまった場合などでも起こるようなので、薬を飲む際にも注意が必要です。

魚の骨が喉に刺さったときの正しい対処法は?

魚の骨が喉に刺さったらごはんを飲み込んで押し込むことが一般的に知られていますが、実はそのやり方は誤っているというのです。

番組内では循環器内科の秋津医師が「あれば絶対やってはだめです。例えば喉の中に骨が刺さっている状態でそこにごはんのかたまりを飲み込むとその骨をグッと押し込むことになり小腸に行く前に喉に穿孔して大変なことになります異物が入ると体は拒否するので、しばらくすると骨の周りが腫れてきてだんだん押し出してくれてぽろっと取れます。」と解説されていました。※かたまりを飲むのがよくありません。

つまり、無理して飲み込まずにぽろっと取れるまで待つことが大事のようです。しかしその待つ期間が1週間とかになってくると痛みも増して気になって食事もできませんよね。

そこで、心療内科の姫野医師は「耳鼻科に行くと良いでしょう。耳鼻科の先生はとてもお上手です。耳鼻科に行って取ってもらうのが一番いいと思う」と実体験をもとに話されていました。

つまり、魚の骨が喉に刺さったときは、自分でどうにかして思いっきりなにかを喉に流し込んで解決するのではなく、経過をみて痛い場合や、取れない場合は耳鼻科に行ってお医者さんに取ってもらいましょう。そうすることで器官や内臓に穿孔することを防ぐことが出来ます。

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まとめ&感想

いかがでしたか。焼き鮭って朝食の定番メニューですよね。サバ缶などの骨が柔らかくなっているものであれば心配ありませんが、焼き魚には鋭い骨がいくつも含まれています。気を付けて食べないとこのように内臓の壁に穴を作ってしまうことも。お魚を食べるときはよく噛んで食べる。骨が入ってないかゆっくりと確認してから飲み込むことが大切であることが分かります。また、お年寄りの方で感覚が鈍ってきたと感じる方はなるべく骨を柔らかくした状態のものを選んで食べるなど工夫が必要になりそうですね。サケ缶の骨も噛み砕けるほど柔らかくなっているので、そういったものを有効活用するのも良いかもしれませんね!

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