粘膜力とは?強くする食べ物!ウイルスに強い体つくりの方法とは?

【公開日】2020年09月01日,【更新日】2020年09月01日

粘膜力はご存知でしょうか。私は2020年8月27日に放送された『主治医が見つかる診療所』で紹介されているのを見て初めて知りました。

新型コロナウイルスの問題が長期化するなか、免疫力を鍛えてウイルスに強い体つくりを心掛けたいですよね。

そんな時に役に立ちそうなのがこの『粘膜力』というもの。いったいどんなものなのでしょうか。そしてそれを鍛えるために何を食べればいいのでしょうか。疑問を解決していけたらと思います。

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粘膜力とは?

2020年8月27日に放送された『主治医が見つかる診療所』で「新型コロナウイルスに負けない強い体つくりで大切なのは健康的な血液だけではなく、体が持つ粘膜力が大切である」と紹介されていました。

粘膜力は免疫力に深く関係しています。そもそも免疫力とは体を外敵から守る力を指しますよね。空中に舞っているウイルスから身を守り風邪やインフルエンザなどに罹りにくくする働きがあります。

しかし、その外敵はどのように体の中に入ってくるのでしょうか。

そこで注目すべきが『粘膜力』。粘膜力はウイルスなどから体を守る粘膜(唾液や胃液など)の力のことを指します。

eco健康では「私たちの体と外界の接点になる粘膜です。体にある粘膜を上から順に見ていくと、口の中の粘膜、鼻の中の粘膜、気管の粘膜、胃や腸の粘膜、膀胱や子宮の粘膜、性器の粘膜といった具合に、たくさんの粘膜があることが分かります。」と体にはたくさんの粘膜があり外界との接点となっているものが粘膜であることを紹介されています。

つまり、この粘膜が弱っているとウイルスなどが体の中に入り込み風邪を引くというメカニズムになっているということです。

免疫力が低下する環境になっている?

気象庁「大都市における年平均相対湿度の長期変化傾向(2019年)」によると、東京の年間平均湿度は年々減少傾向にあります。およそ100年の間に約15%も減少しています。この大きな原因の1つが地球温暖化だと考えられています。

気象庁「東京の年平均気温(2015年)」によると、東京の平均気温は年々上昇しており、100年前と比べて約2.4度上昇しています。特に植物の少ない都市部では空気中の水分量が減少し乾燥化が進んでいます。この乾燥化によって粘膜力が衰えてきている可能性があるというのです。

『主治医が見つかる診療所』では三輪医師が「空気の乾燥によって能力が低下しているのは粘膜です。現代人は体を守る粘膜力が弱っています。」と話されていました。

近年この粘膜力が低下している人が増加しており、ドライアイやドライマウスなど自覚症状が現れている人もいれば、自覚症状のない粘膜が知らない間に乾燥している無自覚乾燥の人も増えているというのです。

粘膜力セルフチェック方法

『主治医が見つかる診療所』で粘膜力が低下していないかセルフチェックの方法を紹介されていましたので試してみましょう。

  • 10秒以上瞬きを我慢できない。
  • 鼻水は出ないのに鼻がかみたくなる。
  • くしゃみが一度ではとまらない。
  • 鼻毛をよく切る。
  • 口臭が気になる。
  • パンやせんべいなど乾いたものが食べにくい。
  • 朝起きると口の中がネバネバする。

 

これら1つでも当てはまる場合は粘膜力が低下している可能性があります。

1つ以上の場合はイエローカード:無自覚乾燥が起こる危険あり。

3つ以上の場合はレッドカード:無自覚乾燥がすでに起きている恐れあり。

参考ー『主治医が見つかる診療所』

1つでも当てはまっただけで無自覚乾燥が起こる可能性があるというのはかなり高い確率な気がします。口臭が気になるの定義が知りたいですね。にんにくなどを食べた後の口臭は絶対に臭くなりますし、朝起きた時の口臭も臭くなりがちです。常に口臭が臭い状態なのか、それとも一時的であっても当てはまるのか気になりました。

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粘膜力を鍛える食べ物は?

オクラ

『主治医が見つかる診療所』では「食物繊維がたっぷりで粘膜力を強くして免疫力をアップしてくれる食材としてオクラ」を紹介していました。

石原医師は「オクラにはいろいろな栄養素が詰まっていますが、特にポイントなのがネバネバ成分です。ネバネバには整腸作用を促す食物繊維がたっぷり入っています。」とオクラのネバネバ成分が免疫力をアップさせるポイントだと話されていました。

また、「その中でもペクチンという食物繊維が便通を良くして腸内環境を整える働きがあります。食物繊維の多いものを摂ると腸の中の善玉菌、乳酸菌、ビフィズス菌とかそういった善玉菌が増えます。腸は最大の免疫器官といわれており私達の全身の免疫細胞の7割近くが腸にいます」と説明されていました。

そのため、善玉菌を増やして腸内環境を整えることが免疫力を向上させることに繋がります。

【野菜の食物繊維量】100gあたり

オクラ5.0g
ししとう3.6g
かぼちゃ2.8g
ピーマン2.3g
ナス2.2g

※文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より

免疫力をアップさせるオクラの食べ方

ちなみに、オクラは生の場合と茹でた場合で食物繊維量はほとんど変わらず、生5.0g、ゆで5.2gです。また、水溶性よりも不溶性食物繊維が多く含まれています。

ゆで
水溶性食物繊維1.4g1.6g
不溶性食物繊維3.6g3.6g

※文部科学省「食品成分データ」より

つまり、食物繊維をオクラから積極的に摂取したいという場合は生でも茹でてもどちらでもOK!ということになると思いきや!!!!それが違うようです。

石原医師によると「ペクチンは水溶性なのであまり長い時間茹ですぎてしまうと流れ出てしまうので新鮮なオクラでしたら生で食べられるのでオススメです」と話されています。

そうなれば、サッと茹でるようにするまたは電子レンジで加熱してから食べるという食べ方であれば水に流れ出ることもないので良さそうですね。また浅漬けなどにして食べるのも良いでしょう。

また、すりおろし(がくとへたは切り落とし塩でこすり産毛を取ったら流水で流してオクラ3本につき電子レンジ600wで20秒程度加熱してすりおろす)にして蕎麦にかけたり納豆にかけたりすることで栄養を逃さずオクラを食べることができます。ペクチンは細胞壁の中にあると言われているので細胞壁を壊してあげるのがポイント!

細胞壁を破壊するには冷凍をするというのも方法もありますが、オクラは冷凍で痛みやすい野菜なのであまりおすすめはできないですね。1ヶ月冷凍したオクラを解凍して食べたことがありますがしんなりとしてしまい、せっかくのオクラのシャキシャキ感がなくなってしまいます。

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まとめ&感想

いかがでしたか。夏が旬のオクラ。新型コロナウイルスの収束がまだまだ見込めない今だからこそ積極的に摂取して粘膜力・免疫力をアップさせてたいですね。特に都心で暮らされている方は無自覚乾燥が進んでいる可能性も考えられますので積極的に免疫を鍛えることが大切になりそうです。

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