油揚げの効果効能は?認知症予防に効く食べ方とは?

【公開日】2020年10月03日,【更新日】2020年10月02日

2020年10月1日に放送された『主治医が見つかる診療所』では今だからこそ知っておきたい3大予防食材を特集し、その中で認知症に効果のある食材として油揚げを紹介されていました。油揚げが認知症に効果があるとはかなり意外ですよね。

油揚げのなにが認知症に効果があるのでしょうか。またより認知症に効果が得られる食べ方とは?

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油揚げが認知症に効果的?他効能はある?

番組内では認知症予防研究の長井薫医学博士が「油揚げには脳を活性化させる強力な成分が3つ含まれています。いい成分といのは、大豆イソフラボン大豆レシチン。もう1つの成分はビタミンEです。」と紹介されていました。

【大豆イソフラボン】は脳の海馬という記憶とか学習に大事な場所がありますが、そこの機能を活発にしてくれると考えられています。この海馬は衰えると認知症に繋がると知られていますよね。また、女性ホルモンに似た働きをするので肌のシワやたるみの予防効果にも期待できると考えられています。

【大豆レシチン】は頭の中では情報を伝える物質というものがありますが、そのうちの1つが大豆レシチンから作られていると考えられています。つまり、脳内の情報電卓物質のもとになる記憶力や頭の回転を良くする効果があると考えられています。

【ビタミンE】は酸化を抑える作用があります。この酸化というものがアルツハイマー病の原因となるとも言われています。ですのでビタミンEを摂取して頭の中の酸化を抑えることが結局は認知症の予防に繋がります

参考:『主治医が見つかる診療所』

大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするのでしわやたるみの予防のみならず、細胞の新陳代謝を高めて肌の生まれ変わりを促進するので保湿力も期待できることから女性の間では注目されている成分ですよね。その大豆イソフラボンがまさか脳活性化にも繋がるなんて嬉しい情報です!

ちなみに大豆イソフラボンの含有量を他豆商品と比べてみるとこんな感じです。

納豆1パック(50g)65.0mg
大豆飲料125ml69.0mg
豆腐1/2丁(110g)55.0mg
油揚げ1/2枚(75g)52.5mg
大豆煮50g30.0mg
きな粉おおさじ1(6g)15.6mg
みそおおさじ1(18g) 7.2mg

(約1食分当たりの含有量mg)

参考:大豆イソフラボン

このグラフをみると油揚げが大豆食品の中で特に大豆イソフラボンが多いというわけではありませんが、今回認知症に効果があるという特集で紹介されたのは脳を活性化する成分が3つも入っていることに着目していますので認知症予防には油揚げがいいということになるということですね。

また、ビタミンEのの含有量を豆腐100gと油揚げ100gあたりで比較したところ、油揚げには豆腐の約5倍も含まれています(参考:文部科学省『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』)

豆腐は水分をたくさん含んでいますが、油揚げは油で揚げています。油であげることによって水分が蒸発します。その蒸発したことでこの3つの脳の活性化にいい成分がギュッと凝縮されます。

油揚げは認知症に効果的。そして美肌効果も期待でするということです。普段から食べないわけにはいきませんね。

大豆製品を積極的に摂ろうと思っても豆腐の淡白な味や豆乳の独特の味が苦手だと感じる女性もいるはずです。しかし、油揚げは大豆製品の中でも食べやすく満腹感も得られやすい食品です。豆腐や豆乳が苦手な方でも油揚げから大豆イソフラボンが摂取できるのは嬉しいですね。

特にダイエット中で食事を制限している時でも罪悪感なく食べられます!

認知症予防に効く食べ方とは?

番組内では認知症予防研究の長井薫医学博士が「油揚げに含まれる脳活性化成分は料理の仕方によってだめにしてしまう場合があります。」と説明されていました。その駄目にしてしまう調理法とは?

油抜きはしない

油抜きとは油揚げにお湯をかけたり下茹でしたりすることで余分な油を落とす下ごしらえです。これをすることによって煮るときにより煮汁が染み込みやすくなったり、油臭さやカロリーを軽減できるとされています。しかし、栄養面からするとこの油抜きはしないほうがいいというのです。

長井先生は「お湯をかけたり煮込んで油抜きをすると水に溶ける性質のあるイソフラボンやレシチンというのは油が抜けるより前に抜けていってしまいます」と解説されていました。つまり、これら成分を摂取したい場合は油抜きはしないほうがいいということです。

食物繊維が多い食品と一緒に食べる

長井先生は「きのこには食物繊維がいっぱい含まれていてその食物繊維は腸内環境を活性化させると知られています。大豆イソフラボンは腸内細菌によって吸収されやすい形になるので油揚げときのこを同時に摂取するということは大豆イソフラボンの吸収効率を揚げて脳の活性化に繋がります。」と説明されていました。大豆イソフラボンをより効率的に摂取したい場合には食物繊維が豊富な食材と一緒に摂ることで吸収効率があがるということです。

つまり、わかめと油揚げの味噌汁なんかもいいってことですね。海藻類には豊富な食物繊維が含まれています。油揚げと味噌に含まれる大豆イソフラボンがあるのでこの食べ方も吸収効率があがるということでしょう。また、ごぼうと油揚げの炊き込みご飯なんかも良いでしょう。ごぼうには食物繊維がたくさん含まれていますし、出汁に溶け出した栄養成分は米が吸ってくれるので結果的に成分を摂取することができます。簡単に試せそうですね。

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まとめ&感想

いかがでしたか。油揚げは認知症と美肌効果が期待できます。大豆食品の中でも揚げているので太ると思って体型維持のために避けていた方も多いのではないでしょうか。揚げているからこその栄養メリットがあるので健康維持のためにも積極的に摂取していきたいですね。また調理することは油抜きはせずにそのまま食べるようにすると認知症予防により効果的です!

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