シークワーサーといえば沖縄の特産品。沖縄にいって初めて食べたという人も多いのではないでしょうか。その酸っぱさの虜になる人も、体に良いのを知っているから食べてみたけど酸っぱすぎて苦手という人もいると思います。
この記事では、2017年12月7日に放送されたテレビ東京系テレビ番組『主治医が見つかる診療所』で紹介されたシークワーサーの驚くべき効能と沖縄の地元民が教える使い方やレシピをご紹介していきます。
スポンサーリンクシークワーサーの栄養
シークワーサーという名前は、沖縄の方言のシー(酸っぱい)とクワーサー(食べさせる)からきています。
シークワーサーはビタミンCの成分が多く、レモン、ライム、ゆず、すだちなどの柑橘系果物と栄養価が似ている。柑橘類に特徴的な栄養のクエン酸も豊富で疲れたときなどに効能を発揮できるだろう
参考URL:カロリーSlism
又、シークワーサーにはノビレチンが多く含まれることが特徴的で、このノビレチンという成分があらゆる健康効果を与えてくれます。
ノビレチンは柑橘類に多く含まれますが、ノビレチン含有量でシークワーサーほどのものはないといいます。
温州みかん(24mg)、カボス(89mg)、ポンカン(127㎎)に対してシークワーサーのノビレチン含有量は(267㎎)とポンカンの2倍以上!!(100gあたり)
ノビレチンは漢方?
丁宗鐵医師(日本薬科大学学長)によると、ノビレチンは元々漢方約として使われる『陳皮(ちんぴ)』です。
漢方薬の成分として注目されました。乾燥したシークワーサーの皮は漢方薬として使う物であると話されていました。
陳皮とはミカンやオレンジなどかんきつ類の皮を乾燥さえて作る漢方薬です。この陳皮は胃腸機能の改善、体を温める効果、そして美肌効果などが期待できます。
シークワーサーの効能
尿トラブルを改善
泌尿器科 菅谷公男医師(北上中央病院副院長)によると、
シークワーサーに含まれるノビレチンは膀胱の神経や筋肉に働いて尿トラブルを改善してくれます。膀胱の筋肉を柔らかくし、たくさんのおしっこをためられるようにする効果が期待できます。又、自律神経を整えて尿漏れを防ぎおしっこを我慢しやすくする効果があります。
皮にも実にもノビレチンは含まれているので、両方食べるのが効果的のようです。
骨盤底筋が衰えてた方、過活動膀胱両方の方に効果的です。
この2つの症状について詳しく別記事で紹介しています。↓↓
骨粗鬆症や関節リウマチ予防
中山久徳医師(そしがや大蔵クリニック院長)によると、ノビレチンは軟骨にも良いと話されていました。
歳を重ねるにつれてどうしても軟骨が薄れていって関節がきしみがやすくなりますが、ノビレチンには軟骨の分解を抑える作用もある。と話されています。
毎日少しずつ摂るといいようです。
ダイエット効果
ノビレチンは、脂肪細胞の分化を促して、脂肪細胞中の脂肪を分解する働きがあると言われています。
シークワーサーには3つのダイエット効果が得られると言われています。
- 脂肪燃焼効果
- 血糖値を抑える効果
- 血圧の上昇を抑える
又、ノビレチン以外にもシークワーサーにはクエン酸が多く含まれます。
クエン酸には、エネルギー代謝経路であるクエン酸回路を活性化させる働きがあります。
クエン酸をしっかりと摂り、クエン酸回路が活性化されれば、代謝アップにも繋がり、痩せやすい体を作ることができます。(過剰摂取すると逆効果になることも)
美肌効果
ノビレチンは、メラニンを作り出すさいに必要なチロシナーゼの活性を抑えるとわかっているそうです。つまり、、シミやくすみを防いで美白に役立つ可能性があります。
ノビレチンの美肌効果は4つあります。
- 皮膚・肌の代謝促進
- 皮脂分泌の調整
- 皮膚・肌の炎症抑制
- ほうれい線・しわの予防改善
又、シークワーサーにはビタミンcも多く含まれる為、ビタミンCの効果も期待できます。
- シミ・シワ・ニキビ改善
- 紫外線から守る
- キメを整える
認知症予防
姫野友美医師(ひめのともみクリニック 院長)によると、『体の中に苦味受容体というのが存在し、苦味が体の中に入って色んな作用をするということが最近分かった。このノビレチンは脳神経を活性化する作用があるとわかってアミロイドβの沈着を抑制して認知症の予防になる』と話されていました。
この苦味が体に良いと考えて、摂取していくことをお勧めされていました。
スポンサーリンクシークワーサーの使い方やレシピ
シークワーサーの特徴的な栄養成分がノビレチンであることをご紹介していきましたが、この成分は高温でも成分が変化しないので様々な料理にご使用いただけます。
1.絞り汁として
サンマなどの魚に掛けたり、絞り汁として使う場合は、シークワーサーは半分にカットするのではなく、沖縄の方の間で流行している絞り方が手も汚れないし、残った分も後で使えるようです。
その絞り方がシークワーサーの底にある丸いところ(みかんをむく最初の地点と同じ個所)に楊枝を指して、実を絞っていくと、楊枝を指したところから、汁が出てきます。
種もでない、そのまま置けるということもあり、とても便利な絞り方です。
このやり方でから揚げに掛けたり、モズクに掛けたり、さしみ用しょうゆに入れ、泡盛などにも美味しくいただけるようです。
2.皮も食べる
みじん切りにして焼き菓子に
残った皮をみじん切りにしてサーターアンダギー(沖縄の焼き菓子)の生地にいれて挙げるなど、無駄のない調理法で皮まで食べてしまうのが沖縄流。皮にもノビレチンが含まれるので効果的な食べ方です。
乾燥させて粉末状にする
余った皮を24時間乾燥させて、そのまま食べてもいいですがとても苦いので、ミキサーで3分細かくして粉末にします。(この粉末もとても苦いです。良薬は口に苦しです)
その粉末を色々な食材に入れるのが沖縄流。ふりかけやドレッシングに混ぜたり、お味噌汁、おかずにかけて召し上がれます。
3.ジュースにする
シークワーサージュースの作り方
絞り汁を水で2倍に薄めて砂糖を加えるだけでできあがり!
※空いた2リットルのペットボトルに入れて冷凍庫で保存することでいつでもフレッシュに飲めるようです。
シークワーサーの蜂蜜漬け
輪切りにしたシークワーサーを1晩蜂蜜に漬けて2~3枚ティーカップにいれてお湯を注ぐと、ホットレモンならぬホットシークワーサーの出来上がり。
寒い時期体も温まるだけでなく、ノビレチンも摂取でき、効果的な摂取法です。
まとめ
いかがでしたか。ノビレチンとはあまり聞きなれない栄養成分ですが、これだけ多くの健康効果が得られるのであれば、いくら酸っぱくても苦くても毎日摂取していこうと思いますね。現在ではインポートショップや沖縄フェアなどがあり、沖縄料理や名産物に触れやすい環境になっています。簡単に手に入るのであれば毎日の食卓に入れていきたい食材です。
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