2019/8/26に放送されたTBS系テレビ番組『名医のTHE太鼓判』では肥満が少ない奇跡の島として福岡県の能古島を紹介。その島民の細さに注目して食べている食材を調査したところ、なんと、ピーナッツもやしが関連しているのではないかという可能性に注目されていました。
スポンサーリンクピーナッツもやしとは?
ピーナッツもやしとは、その名の通り生のピーナッツを発芽させてもやしの形状にさせたものでその新芽を食べるというもの。通常のもやしよりも約3倍ほど太くしっかりとしています。また豆もやしのように先端にピーナッツがついているのが特徴です。ピーナッツのカリカリとした食感はなくなり、茹でたピーナッツのようなホクホクとした食感になります。
1990年頃にピーナッツもやしは能古島で誕生します。開発者は前田龍郎さんはかいわれ大根の栽培方法を作った方で様々な野菜を研究する中、高い栄養素を誇るピーナッツに目をつけて約10年かけて開発されました。
皮のついた生のピーナッツを高温多湿の暗室で栽培し、1年中栽培でき発芽から1週間で収穫することができます。
ピーナッツもやしはダイエットに効果的?
なぜダイエットに効果的かというと、ピーナッツの高い栄養を保ちながら通常のピーナッツよりも低カロリーで食べられるところがダイエットに適していると考えられています。
落花生は不飽和脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸が豊富な他、ビタミンEや各種のビタミンB、食物繊維などを含む栄養価の高い食品です。しかし成分の約半分が脂質であるため、少量でも高カロリーとなる短所もありました。「落花生スプラウト」は発芽により脂質や糖質が消費されているため、落花生の栄養成分を受け継いだまま、カロリーは約1/6程度に低くなっています。さらに豆には無いビタミンCも含まれています。(*日本食品標準成分表、全国発芽食材生産販売者協会調べ)
ピーナッツの栄養が摂取できて、ピーナッツに比べてそのカロリーがたったの1/6程度なんて嬉しいですよね。もちろんピーナッツの食感が好きで食べているという方もいるかとは思いますが、最近では間食にナッツを食べるようにしている人も多いのではないでしょうか。そんな中カロリーを抑えられるのであれば食事に取り入れていきたいですよね。
ちなみに『名医のTHE太鼓判』では「ピーナッツが100g588kcalのところ、ピーナッツもやしは78Kcalと約1/8のカロリー」と紹介されていました。
1/6にしろ、1/8にしろ、とにかく通常のピーナッツよりもカロリーが低いということがわかります。文部科学省の食品データベースでカロリーを調べてみようと思いましたが、残念ながら『ピーナッツもやし』はまだデータに入っていませんでした。
また、管理栄養士の赤石定典先生は
「アミノ酸は体脂肪を燃焼させる効果、食物繊維は糖質の吸収を抑制する効果、ビタミンB1の働きによって糖質から脂肪を作らせないという効果が得られる」
参考:『名医のTHE太鼓判』
と解説されています。
特にビタミンB1の含有量が多く、他の野菜に比べてピーナッツもやしは、0.45㎎(100g)と多く含まれています。(ブロッコリーとアスパラが0.14㎎、トマト0.05mg、玉ねぎ0.03g)
参考:『名医のTHE太鼓判』
と紹介されていました。ビタミンB1といえば、豚肉や豆類に多く含まれている印象があります。夏バテ防止の際に摂取した方がよい栄養素としても有名ですが、糖質から脂肪を作らせない効果が得られるなんてまさにダイエット食材ですね。
ちなみに、ビタミンB1の30代女性の1日の摂取目安は1.1mgといわれています。その為毎食で100gのピーナッツもやしを食べれば1日のビタミンB1を摂取することができる計算になりますね。もちろん他の食材からビタミンB1を摂取しない仮定での話ですが。
スポンサーリンクピーナッツもやしの食べ方・レシピとは?
『名医のTHE太鼓判』で紹介されたピーナッツもやしの炊き込みご飯
【材料】
・酒 大さじ1
・醤油 大さじ1
・塩 少々
・人参 細切り
・ピーナッツもやし 適量
・米
これら材料を炊飯器にいれて後は炊くだけというとても簡単なレシピです。
また、ピーナッツもやし農家の方は
主な食べ方としては、天ぷら・かき揚げ・中華ピーナッツ炒め、ナムル、キムチ鍋が特においしくお召し上がりいただけます。油や肉との相性も抜群で、やみつきになる料理になります。
と紹介されています。通常のもやしですとかき揚げやてんぷらなんて想像もつきませんが、ピーナッツもやしであればピーナツの芽の部分がホクホクになるので美味しいのでしょう。またピーナッツの風味があるのか中華料理と相性がいいのかもしれません。中華と相性が良いのであればタイ料理にも相性良いように思います。パッタイなどに絡めて食べたら美味しそうですね!
まとめ&感想
いかがでしたか。ピーナッツもやしはまだスーパーなどには流通していませんが、今後流通されてより身近な野菜になることを期待したいですね。低カロリーなのにピーナッツの栄養素を得られるなんてダイエッターにとっては嬉しいかぎりです。
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