グルタミン酸は大腸がんを予防?多く含む食材とは?たけしの家庭の医学で紹介!

【公開日】2019年03月06日,【更新日】2019年03月06日

2019/3/5に放送された朝日放送テレビ番組『たけしの家庭の医学』では大腸がん予防成分としてグルタミン酸に注目。そのメカニズムの他にもグルタミン酸を豊富に含む食材などを紹介されていました。

グルタミン酸はなぜ大腸がん予防に効果的なのでしょうか?

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グルタミン酸が大腸がん予防成分?そのメカニズムとは?

ガンに関する世界的医学誌『Cancer』に記載されている研究報告では、

5000人を対象に20年間にわたり食事や健康を調査。グルタミン酸を多く摂取していた人は少なく摂取していた人に比べて大腸がんになるリスクが42%も低いことが判明

番組内では帝京大学医学部外科学講座教授の福島亮治先生がグルタミン酸のメカニズムについて解説されていました。

福島先生は消化器の外科医として30年以上にわたり患者さんを救ってきた一方で日本静脈経腸栄養学会の理事を務め栄養成分による治療を研究もされていらっしゃいます。

今回腸の老化をストップさせる成分といわえれう『グルタミン酸』について徹底的に解説されていました。

オランダでの疾学研究によると、『グルタミン酸の摂取量が多い人は大腸がんのリスクが低い』といわれているようです。

グルタミン酸というのはアミノ酸の一種で旨味を感じ、唾液の分泌を促します。そのほかにも、頭の脳の中枢で神経伝達物質となり記憶や学習にもかかわっている。また腸の細胞の栄養になる』と先生は話されていました。

ではグルタミン酸は実際にどのように働いて大腸がんを抑制しているのでしょうか。

腸の壁のメカニズム

そもそも腸の壁には細胞が並んでいます。この細胞が栄養や水分を吸収といった役割を果たしています。腸の中には栄養だけが入ってくるのではなく、発がん物質や毒素といった有害物質が入ってくることも。これらの有害物質が体内に侵入して病気の原因に繋がってきます。また、腸の細胞をガン化させる原因にも!

グルタミン酸

そこで活躍してくるのがグルタミン酸。この成分は腸にある大切な成分を増やしていき、発がん物質や毒素を排出してくれます。

腸の中にはもともと粘液があり細胞の上を覆っています。普段からあるものですが、グルタミン酸はこの粘液を増やす働きがあります。つまり、毒素や発がん物質が入ってきても、直接腸の壁や細胞に触れにくくなります。そして粘液と共にこれら有害物質は排出されていきます

このように腸内で悪さをする発がん物質や毒素の体内への排出を促してくれる成分の為、大腸がん予防に効果のある成分といわれているようです。

グルタミン酸を多く含む食材?

昆布だし

グルタミンさんは肉類、トマト、チーズ、野菜などにも含まれていますが特に多いと言われているのが『昆布』です。日本料理には欠かせない旨味成分のこんぶだし。

京都の料亭菊乃井さんの昆布のだし汁は一般的なだし汁よりも約3倍もグルタミン酸が抽出されているといいます。

一般的な取り方(昆布と鰹節)のダシは1ml中71㎍グルタミン酸が抽出できますが、菊乃井のダシは1ml中198㎍抽出。

昆布だしの作り方はこちらの記事で紹介しています。☟☟

干しシイタケだし

一般的な取り方(昆布と鰹節)のダシは1ml中71㎍グルタミン酸が抽出できますが、干しシイタケは602㎍抽出。つまり、昆布だしよりもグルタミン酸が抽出できる食材です。

干しシイタケのだし汁の作り方はこちらの記事で紹介しています。☟☟

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まとめ

いかがでしたか。グルタミン酸といえば、旨味成分を出せる成分という知識しかありませんでしたが、大腸がん予防成分としても注目されているとは知りませんでした。腸の調子が良くない方、便通に悩む方にも効果は期待できそうなので是非普段の食事にグルタミン酸を取り入れられてはいかがでしょうか。

 

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