転倒予防方法!転倒しやすい人の特徴や簡単チェック方法とは?脳も関係している?

【公開日】2019年03月06日,【更新日】2019年03月06日

転倒というと老化による筋力の低下や躓きやすい歩き方をしてるせいで起こると軽く考えられている方も多いかと思います。しかし、実は救急搬送で運ばれてくる患者さんは『転倒』による理由が多いといいます。

この記事では転倒の原因、予防法、そして転倒しやすい人の特徴などを紹介していきます。

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転倒の原因

東京都のデータによると、高齢者事故の救急搬送(交通事故・その他・不明を除く)で運ばれてい来る患者さんは年間約7万人。その8割以上が転倒による骨折の事故だといいます。

転倒によるけがだけでおさまればいいですが、骨折して寝たきりの状態になってしまう最悪のケースも。

転倒の原因は主に外的、内的要因から起こると言われています。外的要因はカーペットや僅かな段差だったり、手すりが設置されていない階段など、外だけではなく家の中でも身近に存在しています。また、内的要因は病気や疾患、加齢による筋力の低下、そして身体能力の低下が挙げられます。その他にも薬の服用中、精神的に不安状態にあることも挙げられます。

普段から転倒を防ぐためにウォーキングをしたりして足腰の筋力を鍛えられている方も多いはず。しかし、最近の研究では下半身の筋力の低下だけでなく、転倒の原因に脳が関係していると『たけしの家庭の医学』で紹介されていました。

転倒しやすい人の特徴

世間話をしながら散歩するだけで転倒しやすい人がわかるとたけしの家庭の医学で紹介されていました。その方法が250mを世間話をしながらあるくというもの。

転倒しやすい人の特徴は、話しをしている途中に歩みが止まってしまう特徴を持っています

京都大学医学部人間健康科学科教授の青山朋樹教授によると、『歩いているときに質問されて、立ち止まってしまう方というのは、脳が複数のことを同時に行う「ながら力」が低下している可能性があります。ながら力が低下すると周りへの注意が散漫になり転倒に繋がる』と話されていました。

このながら力というのが、複数のことを同時に行う脳の機能でデュアルタスクとも呼ばれます。つまり、ながら力が低下しているということは、歩くという動作にのみ集中してしまい、周りへの注意が困難になる為、段差などの障害物に気づくことができず転倒へと繋がることになります。ながら力が低下しているというのは脳が委縮していて衰えている状態だといいます。では、そのながら力低下がどれだけ進んでいるか簡単にチェックできる方法はあるのでしょうか。

転倒しやすい人の簡単チェック法(ながら力低下チェック法)

『たけしの家庭の医学』でながら力低下チェック法を紹介していました。その方法というのが、色読みテスト

色読みテストとは、文字の色を読むことで二つ以上の課題を処理するながら力の状態をチェックするテスト。

例えば、と書かれた文字を漢字読みではなく、色の方を読み上げていくというもの。つまりであれば、赤と読み上げます。この文字を40個読み、かかった時間でながら力年齢がわかるというものです。

20代27秒未満
30代27~30秒
40代31~36秒
50代37~44秒
60代45~54秒
70代55~66秒
80代67秒以上

実際に紙に40文字を読み方と色を別にして用意し、タイマーを設置してかかる時間をはかってみてはいかがでしょうか。ここで大事なポイントは間違えた時にきちんと直してから次に進むことです。

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転倒予防方法

転倒を予防していくには、その原因となるものに対して対策をしていく必要があります。つまり外的要因の場合は僅かな段差をなくしたり、階段に手すりがない方はてすりを付けたりと環境を変えていく必要があります。また、内的要因は薬の管理、筋力を保つよう運動など改善できることを行っていくこと。転倒の原因として脳も影響している=注意散漫になった際に転倒が起こりえるということなので、常日頃から周りに視野を向けて注意を払っていく必要があります。

しかし、注意をしているつもりでも何かに集中してしまうと、周りがどうしても見えなくなってしまうことってありますよね。

『たけしの家庭の医学』では「ながら力」を鍛える方法を紹介されていました。その方法は『思い出しステッピング』というもの。その方法は、

  1. 椅子に座ります。
  2. 10秒間速く足踏みをしながらお題の名前を思いつくかぎり言います。
  3. お題は例えば、動物、駅、果物、都道府県といった簡単なもので構いません

たとえば、動物であればライオン、キリン、ゾウなど思いつく限りあげていきましょう。

ここで重要なのは何個いえるかというものではありません。足踏みと同時に思い出すとい行動に集中すうることです。これを毎日行うことでながら力アップに繋がるといいます。自宅で簡単にできる方法なのでぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

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