グルテンフリーダイエットは効果なし!本当は痩せない4つの理由

【公開日】2017年05月14日,【更新日】2018年08月03日

グルテンフリーとは小麦大国のアメリカでブームとなり、海外モデルや女優さんが火付け役となり、日本でも人気に拍車がかかりました。

2016年まではグルテンフリーは健康によく痩せるダイエット法として報告されていましたが、現在は推奨されていないダイエット法なので注意が必要です。

この記事ではグルテンフリーダイエットの危険性と不健康になる理由を紹介していきます。

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グルテンフリーダイエットとは

グルテンフリーダイエットは元々セリアック病(小麦・大麦・ライ麦などに含まれるタンパク質の一種であるグルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患)の症状を和らげる方法として科学的に証明されてもので、そもそも最初はダイエット法としては紹介されていませんでした。

2012年にグルテンアレルギーを持つアメリカの歌手マイリー・サイラスがTwitter上でグルテンフリーの食事療法を取り入れたら痩せた!と発言をしたことから注目を集め始めました。

そこから一気にアメリカのグルテンフリー食品飲料産業が105億以上に成長し、日本へも浸透していきました。つまり商用目的で広まったダイエット法なんですね。

グルテンフリーを取り入れることで、糖尿病や多発性硬化症のような自己免疫疾患、もちろん自閉症や統合失調症などの他の慢性炎症状を改善すると言われた為、ダイエットにも効果的と歌われていましたが、実際のところこれは可能性として話されていただけなのです。

グルテンフリーの効果

グルテンフリーを取り入れることで得られる効果は主に2つです。

セリアック病の症状を緩和する

アメリカではセリアック病の患者数が倍増しています。日本でも食の欧米化により患者数が増えてきています。この病気は小腸の絨毛が変性してしまい、消化機能が衰えるか失われる場合もあります。この症状を抑える為の食事療法として科学的にも証明されています。

グルテンアレルギーの人の食事

グルテンアレルギーを持つ方はもちろんグルテンを食べることでアレルギー症状を引き起こします。グルテンは特定の穀物に存在するタンパク質の総称で、グルテンアレルギー体質の方には有害です。

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グルテンダイエットが痩せない理由

逆に摂取カロリーが多くなる

栄養士やお医者さんは体重減少のためにグルテンフリー食を推奨していません。理由は、グルテンを除去すると、より多くのカロリーや炭水化物を加えるからです。とセリアック病に特化した医師:メリーランド大学医学部の助教授ルナ・ワトキンス博士は述べています。

つまり、グルテン食品を食べない分、他栄養素からより多くのカロリーと炭水化物を摂取しようとします。この影響により逆に太りやすいくなります。

多くの医師は『グルテン感受性』を持たない人はグルテンフリー食を食べるべきでないと発言されています。医師から勧められた人は別ですが、流行にとらわれて食べるべきでないということです。

栄養バランスが崩れます

グルテンを含まない食生活で、長期的にはB-12や亜鉛や葉酸などの他の栄養不足の危険にさらされることです。栄養がバランスよく摂取されないことが長期的に続くと病気の原因となりますので注意が必要です。

水銀濃度があがります。

photo by Arsenic | fdecomite | Flickr

疫学誌に掲載された研究では、研究中の7,471人のうち73人の成人が、尿中のヒ素濃度が高く、血液中の水銀濃度が高かったという研究結果が出ています。

ヒ素は生物に対する毒性が強いことを利用して農薬や木材防腐剤に利用されている成分ですのでもちろん体には有害です。

一度行ってしまうと後戻りできない

一度グルテンフリー食に変換し、それを長続きされて慣れてしまうと、グルテン含有食に後戻りできないと言われています。グルテンを含む食材が食べれなくなってしまっては先程も述べたように栄養バランスが崩れてしまいますので大変危険です。

まとめ

セリアック病やグルテンアレルギーを抱える人にとっては有益な食事療法といえますが、何も疾患を持たない、『グルテン感受性』を持たない人はグルテンフリー食をダイエット目的で取り入れることは長期的にみてとても危険です。海外セレブの方々がグルテンフリー食を取り入れているから真似してみようと思う方も多いかと思いますが、彼女達は主にグルテンアレルギーを持つか、ベジタリアンの方が多いためです。日本食をバランスよく食べることが何よりも健康的ですので、無理に欧米の流行に合わせる必要はないということを頭に入れておきましょう。

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