短鎖脂肪酸(痩せ酸)ダイエットと効果!イヌリン+腸内細菌で痩せる!?

【公開日】2017年11月09日,【更新日】2017年11月17日

話題急上昇中の短鎖脂肪酸(痩せ酸)。ダイエットに効果があるということを東京農業大学の木村郁夫教授が発表し、短鎖脂肪酸を利用したダイエット法『玉ねぎヨーグルトダイエット』を提唱する井上裕美子が発売された本も有名になりました。

この記事では短鎖脂肪酸のメカニズムやダイエット効果などをご紹介していきたいと思います。

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短鎖脂肪酸とは!?

短鎖脂肪酸とはヒトの大腸内で腸内細菌によって作られる有機酸の一種で、具体的には酢酸、プロピオン酸、酪酸などの種類があります。

東京農業大学の木村郁夫教授は腸内細菌が食物繊維を分解してできる短鎖脂肪酸が、エネルギーとしてだけでなく、肥満を抑えていることがわかってきた調査結果を発表しています。

この短鎖脂肪酸とは、腸内細菌が玉ねぎなどに含まれるイヌリンという成分を摂取すると生成します。

腸内細菌+イヌリン=短鎖脂肪酸(痩せ酸)が生まれます。

腸内細菌の主な代謝産物は、食物繊維などを分解してできた酢酸、酪酸、プロピオン酸などの短鎖脂肪酸であり、これらは宿主のエネルギー源としてだけでなく、細胞膜上にある短鎖脂肪酸受容体の活性化やヒストン脱アセチル化酵素の阻害によるエピゲノミックな作用をすることが見出された。

参考URL:腸内細菌と宿主の肥満をつなぐ受容体

短鎖脂肪酸ダイエットとは?

東京農業大学の木村郁夫教授の研究データによると、短鎖脂肪酸の受容体GPR41とGPR43が大きく関連しているようです。

エネルギーの消費を促すGPR41脂肪蓄積を抑えるGPR43がダイエット効果に結び付く結果となっているようです。

腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸も宿主のエネルギー源であることが知られている。今回、短鎖脂肪酸はそれに加えて、宿主のエネルギー恒常性を保つ役割りをしていることがわかった。つまり、食べ過ぎても短鎖脂肪酸の血中濃度が上昇してGPR41を活性化し、交感神経を刺激することでエネルギー消費を高め、肥満が抑えられるのである。

参考URL:腸内細菌と宿主の肥満をつなぐ受容体

食べ過ぎてブドウ糖や脂肪酸などのエネルギーが過剰にあっても、GPR43が活性化されることによって、エネルギーの白色脂肪組織への取り込みを抑制し、脂肪の蓄積を抑えているのである。

参考URL:腸内細菌と宿主の肥満をつなぐ受容体

つまり、簡単に説明すると、この短鎖脂肪酸を体内で生成ことによってダイエット効果が得られるというものです。

短鎖脂肪酸のダイエット効果とは?

では、短鎖脂肪酸が私たちの体内に与えるダイエット効果とはどのようなものなのでしょうか。

先程説明したエネルギー消費を促す、そして脂肪蓄積を抑える効果はもちろんのこと、他にも、代謝を高める効果、腸の働きを活性化させる効果、食欲を抑える効果があると、以前日本テレビ系バラエティ番組『得する人損する人』にて紹介されていました。

この効果はどれもダイエット中に嬉しい効能ですね。

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短鎖脂肪酸はどうやって摂取する?

食品に含まれる短鎖脂肪酸は微量です。現実的には毎日の生活で大量に摂取することが難しいです。

そこで注目されているものが、体内で短鎖脂肪酸を生成する食材を食べることです。

それが前述した腸内細菌+イヌリン=短鎖脂肪酸(痩せ酸)です。そこで今注目されているのが『玉ねぎヨーグルト』。

ヨーグルトに含まれる腸内細菌(ビフィズス菌など)と玉ねぎに含まれるイヌリンによって短鎖脂肪酸が生成されます。

玉ねぎヨーグルトの作り方などは別記事で紹介しています↓↓

又、人間の大腸で消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を、腸内細菌が発酵することにより短鎖脂肪酸が生成されます。この効果を得るには水溶性食物繊維を豊富に含む食材を摂取することです。

まとめ

現在大注目の『短鎖脂肪酸』食べながら体内に生成することで痩せやすい体づくりができるというのはとても嬉しい研究結果ですよね。無理な食事制限だったり、きつい運動が今までのダイエット法でしたが、こういった素晴らしい研究によって、新しいダイエット法を知れることは研究者の方々のおかげです。

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