NOを増やすには?一酸化窒素を増やして血管を柔らかくする簡単な方法!

【公開日】2019年05月21日,【更新日】2019年05月21日

血管が硬直し始めてしまうと、動脈硬化などの重大な病気の原因になりかねません。血管拡張率の数値が低い人は血管が硬化しているサインです。硬化した血管を柔らかくするということで最近注目を集めている物質がNO(一酸化窒素)です。NOを増やすことで血管を若返らせることができるといいます。

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血管が硬化している状態とは?

健康的な血管であれば圧力をかけた際に、血管の管が狭くなり、開放すると広がりますが、血管が硬化してしまっている場合、圧力をかけて解放した際に狭くなったままで広がらない状態になります。血管が硬化してしまうと、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす可能性もありますのでできれば改善していきたいですよね。

血管が硬化している指標となってくるものが血管拡張率です。この数値が平均値よりも低い場合は血管が硬化している可能性がありますので、注意が必要です。

NOとは?

2019/5/20に放送されたTBS系テレビ番組「名医のTHE太鼓判!」で血管を柔らかくする物質が『NO(一酸化窒素)』であることを紹介されていました。

東京都健康長寿医療センター副院長原田和昌先生によると、『NOとは別名一酸化窒素といい、血管の内側から出て血管を柔らかくする物質』と説明されています。

つまり、血管が硬化してしまっている方の特徴としてNOという血管を柔らかくする物質が不足している可能性があります。

硬くなった血管に比べて、柔らかい血管は広がりやすい為血流が良くなります。NOが多いほど血管拡張率が高く血管の状態を良い方向へもっていくことができると考えられています。

NOと血管の関係性

NOとは、は窒素と酸素からなる無機化合物で常温で無色・無臭の気体。水に溶けにくく、空気よりやや重い物質です。

『動脈硬化は、血管の一番内側にある内皮細胞の機能低下によって始まります。内皮細胞は、血流が速くなると、血管拡張物質であるNO(一酸化窒素)を産生して放出します。すると、NOは中膜にある平滑筋に作用して、その結果、平滑筋の緊張がゆるんで血管が広がります。』とNHK健康CHで説明されていました。

血管が硬くなってしまった人はこのNOという物質が産生されていない為に血管が硬直し始めてしまっていることがわかります。では、血管が硬化してしまう原因とは何なのでしょうか。

血管を硬くする生活習慣

  • 脂身の摂りすぎ(血中コレステロールが上がりNOの分泌を妨げる)
  • 普通の食事にカップ麺を食べる(塩分がどうしても多くなります。血圧があがりNOが出にくくなります)
  • 食べてすぐに寝る(NOの分泌を抑制)
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NO(一酸化窒素)を増やす簡単な方法とは?

NOを増やす簡単な方法は海女さん生活であると「名医のTHE太鼓判」で紹介されていました。というのも、海女さんが血管年齢が若いというデータが出ている為であるといいます。では、海女さん生活のどのような習慣が血管を若く保っているのでしょうか。

素潜り

素潜りはNOがたくさん分泌されます。その理由は体に水圧がかかると末梢血管にも圧力がかかります。海底から水面に上がるときに圧力から解放されます。そうすると血流量が増えてよりNOが多く放出されると考えられています。

しかし、普段の生活の中で素潜りをするのは難しいですよね。そこで普段の生活の中で簡単に行える代替え法があります。

それは、お風呂に入って手足をぐーぱーすることです。ゆっくりと強く拳を握ると血管に圧力がかかります。そして一気に拳を開くと圧力が解放されます。これを行う時はお湯を41度以下に保つようにしましょう。熱いお湯での入浴はお勧めできません。

いわしを食べる

海女さん生活のもう一つ注目されている習慣が『いわしをよく食べること』です。いわしにはNOのもとになる成分『アルギニン』が含まれています。摂取すると血管の内側に取り込まれ細胞内で血管を柔らかくする物質NOを作るといわれています。

中でもイワシの干物にはアルギニンが多く含まれ、EPAとDHAも豊富に含まれているといいます。

さらに、NOを減らす悪玉物質を抑制する効果も期待できると考えられています。

イワシの栄養を簡単に摂取する方法は缶詰です。1日1缶(150g)で1日の目安の摂取量が達成できます。

また、イワシ缶と一緒にキュウリを食べることでより効果を期待することできます。キュウリはシトルリンという成分が含まれています。この成分は体内でアルギニンに変わると考えられている為、NOを増やす効果がより期待できるといいます。

まとめ

いかがでしたか。血管を柔らかくする方法は意外にも簡単でした。動脈硬化予防としても生活習慣を改めてみてはいかがでしょうか。

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