中性脂肪が増える原因と改善方法を『主治医が見つかる診療所』で紹介

【公開日】2017年08月28日,【更新日】2017年08月28日

2017年8月28日に放送されたTV TOKYO系バラエティー番組『主治医が見つかる診療所』では、中性脂肪の真実を公開!

中性脂肪が改善すると、血液が若返り、肥満予防、お肌が綺麗になるという嬉しいことがたくさん!

この記事では、番組内で紹介された中性脂肪改善法、知っているようで知らない中性脂肪の秘密を徹底解明していきます。

まず初めにクイズから始まります。

Q:中性脂肪を増やすものは?

  1. フルーツ
  2. アルコール
  3. 炭水化物

このうちどれが中性脂肪を増やすでしょうか。答えは全てです

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中性脂肪とは?

内分泌内科の岡部正医師(岡部クリニック院長)はこう語っています。

『人間の体は食べたものをエネルギーにして動いている、エネルギーが余るとそれを中性脂肪にして脂肪細胞という貯金箱に貯金をしている。エネルギーがなくなった時にその貯金をおろして使う。

脳神経外科の上山博康医師(札幌禎心会病院 脳疾患研究所 所長)はこう語っています。

『実は脳卒中の領域でもコレステロールは凄く問題になっていて中性脂肪というのは変動が激しすぎてあまり健康の指標にならないんじゃないかって甘く見られていました。』

『しかし、近年いろんな代謝の研究が進んで、中性脂肪が動脈硬化とかに非常に関係していることがわかってきて非常に今注目されています。

中性脂肪の基準値は150mg/dl未満です。

番組内では血液中の中性脂肪の状態がわかる最新機器を利用しています(採血せずに測定できる)。

この機器に表示される数値は通常の表示とは別の数値で表示されます。150mgを0.08という形で表示します。

つまり0.08以上は基準値オーバーになります。

TKO木下に密着して計測していきます

朝食:サンドイッチ、グリーンスムージー、から揚げ

昼食:ロケ弁当(スパゲッティ、ごはん、卵、コロッケ、牛肉のソテー、きんぴらごぼう)

※食べるのがとても早い!

撮影終了後にスイカとメロンのカットフルーツを食べています。

夕食:ビール、鶏の胸肉、焼きナス、バーニャカウダ

木下さんの数値をみると最初から0.12を超えた高い数値から始まり、午後5時には0.14を上回っています。

数値が急上昇している部分の原因と考えられるのが。。。

中性脂肪を増やす原因①:早食い
中性脂肪を増やす原因②:フルーツ(中性脂肪に関して言えばお勧めできない。その原因は果糖にあります。この果糖は他の糖質よりも中性脂肪になりやすいと言われているのです。

※フルーツを食べた後の計測結果をみてみると、0.13あたりから一気に0.18越えをしています。

中性脂肪を増やす原因③:アルコール(肝臓はアルコールの分解を優先させるため脂肪の分解が後回しになり、中性脂肪がたまる
中性脂肪を増やす原因④:炭水化物(炭水化物は食べてもすぐには変わらない。炭水化物を食べると消化されてブドウ糖になって、それが肝臓に運ばれて最後に中性脂肪になってしまいます。

※炭水化物が中性脂肪に上がるまで食べてから5~6時間かかります。

※脂質は食べてから1時間程度で中性脂肪に変わります。

中性脂肪の注意点

診療内科の姫野医師(ひめのともみクリニック 院長)がこう語られています。

『フルーツは意外と代謝が早い。ですからすぐに吸収されてずっと代謝が早くなるので中性脂肪があがりやすいです。』

今後の生活習慣改善ポイント

中性脂肪が221mg/dlのTKO 木下に与えられた改善アドバイスはこちら:

  • 早食いをやめる
  • 炭水化物、フルーツ、アルコールを控える

中性脂肪深刻度をこの後チェックしていきますが、ここからはキーになるポイントのみまとめてお伝えしていきます。

中性脂肪が高くなる原因とは?

  • スパゲッティの大盛などの炭水化物を多く摂っている(鈴木拓)
  • お肉ばかりで魚が出てこない。(鈴木拓)→お肉の脂は中性脂肪を増やしてしまう。
  • 糖質が多いフルーツジュースも中性脂肪が増える原因に!(鈴木拓)
  • お酒摂取量が非常に多い(松崎しげる)→アルコールは種類ではなく量できまる。できれば日本酒1合に抑える。ビールなら500mlに抑える。ワインなら200mlに。
  • たばこを吸っている(松崎しげる)
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改善法とは?

中性脂肪が増えてしまうと、血管年齢があがり動脈硬化の原因となりますが、きちんと改善していけばもとの血管年齢に戻すことが可能だといいます。

中性脂肪を改善すると、肥満予防、美肌効果、そして血管が若返るなどたくさんの嬉しい効果があります。

誰でも今日から手軽に始められる運動と食事からの改善法をご紹介していきます。

運動

中性脂肪の改善に役立つ物質とはAMPキナーゼという酵素です。

これまでは血糖値を下げるメカニズムとしてはホルモンのインスリンとしてしか知られていなかったのが、別の方法で血糖値を下げてくれます。普段はスイッチをオフにしているので何もしてくれませんが、一旦スイッチがオンになって働きだすと筋肉の細胞の中から働きかけて血液中の糖を抜き取ってくれます。

つまり、AMPキナーゼが活性化するとインスリンがなくても糖を筋肉に引き込んで使ってくれます。

AMPキナーゼを目ざませる方法とは?

筋肉を動かすことが大切になります。その為自転車でほぼ毎日通勤することでAMPキナーゼを活性化させることができます。

ここで驚きなのが!電動補助アシストの自転車でも問題ありません!

50%の力で運動したとしても20分くらい運動すればAMPキナーゼは活性化する

まとまった20分の運動でなくても、細切れであってもトータルで20分運動すればOK!

自転車でなくとも、エアロビックスやステップエクササイズなどでもOK!これに加えなるべく階段を使うなどして筋肉を動かしましょう。

ポイント:軽くてもいいので体を動かすことがポイント!日常の生活の布団干し、掃除、床拭き掃除などでできるだけ体を動かすことでAMPキナーゼを活性させることができます。
ポイント:食べてからすぐに運動する!そうすることで血糖値も中性脂肪も上がりにくくなります。
ポイント:ワンアップ・ツーダウンを習慣化させる。1階は階段で登り、2階を階段を使って下りるという行動。

食事

毎日の生活の食事に取り入れるだけで中性脂肪を改善できるといいます。

内科・代謝内科の田中明医師(女子栄養大学教授)が紹介する血管を若返らせるスーパー食材とは?

魚のEPAやDHAは血液中の中性脂肪を下げる働きがあります

EPAやDHAとはサバなどの青魚などに含まれる油を指します。この成分は肝臓で中性脂肪が合成されるのを抑え、血管を柔らかくする効果が期待できます。

この成分は実は弱点があります。それは酸化されやすいこと。空気に触れるとすぐ変成して効果がなくなってしまいます。

そこで酸化させずにEPAとDHAを摂取する方法が、魚の水煮缶です。その中でも田中医師が特にお勧めするのが、サバ缶です。

様々な青魚のなかでもサバはEPAやDHAの量がトップクラス!EPAは930mg、DHAは1300mgと最も多く含みます。

1日魚の缶づめを1/3程度食べるようにするといいということです。

サバ水煮缶料理法

【サバ缶のオニオンサラダ】

<材料>

  • レモン汁 大さじ2
  • 粒マスタード 大さじ1
  • スライスした玉ねぎ(水にさらしておく) 1個

<作り方>

  1. ボウルにレモン汁をいれ、粒マスタードを入れます。そしてかき混ぜます。
  2. そこにスライス玉ねぎをいれ、味を全体に馴染ませます。
  3. サバの水煮缶を汁ごといれます。サバの実をほぐしながら全体を混ぜれば出来上がり!

【万能!作り置きサバ缶フレーク】

<材料>

  • すりおろし生姜 適量
  • ☆砂糖 大さじ1
  • ☆醤油 大さじ1
  • ☆みりん 大さじ1/2
  • ☆酒 大さじ1
  • 白ごま 大さじ2

<作り方>

  1. すりおろした生姜を鍋に入れます。
  2. ☆を鍋に入れます。
  3. サバの水煮缶を汁ごと鍋に入れます。
  4. 10~15分、よくかき混ぜながら、水分を飛ばしていきます。
  5. 水分が飛んで炒める音が変わってきたら、完成のサイン
  6. 最後に白ごまを合わせれば完成!

※このフレークをクラッカーにのせてクリームチーズと合わせても良し!お米のおかずとしても良し!

まとめ

いかがでしたか。比較的明日からでも簡単に試せそうな内容が紹介されていました。特に運動不足の人や炭水化物、お酒を摂取しすぎの人は知らぬ間に中性脂肪が増加し、病気のリスクを引き起こします。明日から体質改善としてAMPキナーゼを活性化させ、サバ缶を毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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