アルツハイマー型認知症の原因がカビにあった?症状も異なるの?

【公開日】2019年06月05日,【更新日】2019年06月05日

2019/6/4に放送されたテレビ朝日系テレビドラマ『林修の今でしょ!講座』では最新研究でカビがアルツハイマー型認知症の原因になることを明かしていました。また、その症状も通常の認知症とは異なるというのです。

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アルツハイマー型認知症の原因はカビにある?

カリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授アルツハイマー病の世界的権威であるデール・ブレデセン博士は「アルツハイマー病の原因の1つがカビかもしれないということだったのです。カビが原因のアルツハイマー病は40~60代の人に多い傾向にあります。」と解説されています。デール博士はアルツハイマー病の研究をしており、原因を追究していました。そこで気づいたのが、『カビ』が身体に影響を及ぼしていることに気づいたといいます。

カビが身体にどのように影響する?

お茶の水健康長寿クリニックの白澤卓二院長は「アルツハイマー病は脳にアミロイドβタンパクが溜まることによって引き起こされます。この成分が蓄積されていくと記憶に関係する脳の神経細胞を破壊していきます。次第に認知機能が落ちていきます」と解説されています。

ちなみに、このアミロイドβタンパクが蓄積し始めるのは40代から。認知症というのは65~75歳から発症しますが、脳の中に溜まり始めるアミロイドβタンパクはそれよりも20~30年前から溜まり始めています。つまり、40代をすぎると認知症の初期変化が起きているということになります。

今までの研究ではこのアミロイドβがどうして脳に蓄積するかは解明されていませんでした。原因不明の蓄積だったものが、『カビなどの毒物から脳を守る為アミロイドβは蓄積されている』と最近の学説で浮上してきました。

人間の体はカビやすい?

白澤卓二院長は「人間は非常にカビやすい生物」であると明かしています。

カビやすい生物がカビやすい環境に住んでいると吸い込みますので、鼻や口から大量にカビが入ってきてカビが体内に住み着いてしまうことがあります。通常は免疫が働いていればカビを排除してくれますが、排除できる量を超えたカビが入ってきた時は肺・肝臓・腎臓に住み着いてしまいます。そうするとカビがマイコトキシンという毒素を出します。このマイコトキシンが血液中に入り、脳を攻撃します。そこでアミロイドβが脳を守ろうと蓄積していきます。

20,30年と持続的に脳が攻撃されることでアミロイドβの量がおおくなり、最後にアルツハイマー型認知症を発症してしまう可能性があるといいます。

どんなカビがアルツハイマー病に影響を与える?

全てのカビが認知症のリスクになっているわけではありません。注意すべきカビは『黒カビ』と『青カビ』です。

黒カビは浴室や衣服につきやすく、青カビは食品などに発生します。

カビ予防を徹底して黒カビ、青カビを減らす対策が必要になってきます。

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通常のアルツハイマーとの症状の違いとは?

通常のアルツハイマー病は大体もの忘れの症状を引き起こしますが、カビなどの毒物が原因のアルツハイマー病は計算や会話などへの支障が目立つといいます。

通常のアルツハイマー病とは異なった症状が出てくるようです。

まとめ

いかがでしたか。日本は湿度の高い国で、カビを見くびってしまってはいけません。普段の生活でカビはひしひしと増殖していきます。毎日のひと手間を加えることで将来アルツハイマー病にかかるリスクを軽減できるのであれば丁寧な暮らしをしていこうと思えます。

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