難消化性デキストリンとは?1日の摂取量や危険性!ダイエットに効果的!?

【公開日】2017年07月28日,【更新日】2018年08月03日

デキストリンってあまり聞きなれない成分の名前ですが、清涼飲料水やカップスープ、トクホの成分表に記載されていることが多いですね。

デキストリン自体2種類に分類されることはご存知でしょうか。それは『デキストリン』と『難消化性デキストリン』です。

この記事では難消化性デキストリンの効果や危険性、正しい摂取法についてご紹介していきます。

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デキストリンとは?

食品や飲料の成分表に比較的多く目にする成分の1つですが、どんな成分なのか、食品添加物なのか、気になる方も多いと思います。

デキストリンはデンプンまたはグリコーゲンの加水分解で得られる低分子量の炭水化物の総称です。

このデンプンはジャガイモやトウモロコシを原料とし炭水化物と総称されています。

デンプン自体『糖質』と『食物繊維』に分類されますが、この『糖質』に分類されるものを『デキストリン』そして『食物繊維』と分類されるものを『難消化性デキストリン』と分類されます。

デキストリンと難消化性デキストリンとの違いはその名の通り、体内での消化が難しいかどうかで分類されています。

デキストリンは体内での消化ができる。難消化性デキストリンは体内での消化が難しいということです。

難消化性デキストリンはトクホに登録されている?食品添加物?

トクホとは『特定保健用食品』の略で、からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中 のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えたりするの に役立つ、などの特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。

トクホマークのついている飲料の成分表を見てみると、難消化性デキストリンと記載されているものがとても多くあります。つまり、難消化性デキストリンはトクホに登録された成分ということになります。

難消化性デキストリンは水溶性の食物繊維で、デンプンを加工処理した物質のことです。そして原料はジャガイモやトウモロコシの為、食品添加物ではありません。天然の成分です。

水溶性食物繊維は、名前の通り水に溶ける種類の食物繊維です。水溶性食物繊維は粘着性が高く、水に溶けるとドロドロのゲル状に変化します。糖分の吸収を緩やかにする為、血糖値の上昇や脂肪吸収を抑えてくれることが特徴です。

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難消化デキストリンの効果とは?

トクホに登録された飲料の成分表にこの成分が入っているわけですが、体にどのような影響を与えてくれるのでしょうか。

ダイエット効果

粘着性により胃腸内をゆっくり移動するので、お腹がすきにくく、食べすぎを防いでくれます。又、糖分の吸収を緩やかにする働きがある為、血糖値の上昇を抑えてくれます。血糖値の上昇が緩やかになることでインスリンの分泌量が少なくなり体内での脂肪吸収を軽減してくれます。

中性脂肪を抑える効果

粘着性が強い為、胆汁酸やコレステロールを吸着し、体外に排泄してくれます。水溶性食物繊維のは血中コレステロールの上昇を抑える効果があり、中性脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できます。

トクホの飲料の成分の3割が難消化性デキストリンであることも多くありますが、難消化性デキストリンの働きが主に役に立っていると言えると思います。

糖尿病予防に効果あり!

難消化性デキストリンは血糖値の上昇を緩やかにする働きがありますので、糖尿病予防にも効果的です。

善玉菌を増加させる

善玉菌とは最近注目を集めている『痩せ菌』も指します。水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなる為、善玉菌が腸内で増殖し活性化されます。

この菌は腸内環境を整えてビタミン合成や消化吸収を促し、免疫力を向上させる作用を持ちます。さらに肥満や老化の防止の作用もありますので、痩せやすい体、若々しい体にしてくれます。

難消化性デキストリンの危険性はある?

難消化性デキストリンは元々食べ物に含まれている成分の為、副作用などは今現在発見されていません。

しかし、どんな食べ物でも食べすぎ、偏りすぎには注意が必要ですね。難消化性デキストリンも過剰摂取をすると、『お腹の緩み』を引き起こします。

体に良い成分だからといって摂りすぎに禁物です。元々消化が難しい成分でもある為、摂りすぎると逆に腸内環境が乱れてしまう可能性があります。

難消化性デキストリンの正しい摂取量は?

アメリカのFDAは、1日の摂取量の上限を明確に定める必要がないほど、安全な食品素材であると認めています。また、厚生労働省許可による特定保健用食品として一定の機能表示がされており、安全であることも認められています。

明確な数値は定められていないものの、栄養学雑誌によりますと、難消化性デキストリンを1日5gまたは10g摂取することで、排便回数と糞便量が増加し、便の性状と排便後の感覚が良好になったという結果が得られています。(出典:難消化性デキストリンのヒト便通に及ぼす影響。栄養学雑誌 Vol.51 No.1 P31-37 1993)

その為、1日5~10gを目安に摂取すると良いかもしれません。

まとめ

肥満も中性脂肪もそうですが、自分に言い訳をしてきた人達が長年蓄積してきたものが体に現れているものです。きつく聞こえるかもしれませんが、言い訳をこれからも続けられる人は今ついてしまった中性脂肪プラスこれから蓄積される脂肪が顕著に現れてきます。言い訳を『実行』へ移されることが自分の体型を変化させる第一歩です。

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